相模原の浄土真宗のお寺『本弘寺』

住職の法話

タイトル:『一度限りの人生 二度とない今日 明日の保証はない どう生きる』(2011年10月 1日)

一度限りの人生 二度とない今日
明日の保証はない どう生きる

 私は犬や猫ではなく人間として尊い命を賜ったのです。私は何をするにも誰にも変わってもらうことができないのです。私の人生は成功しても失敗しても、悦んでも悲しんでも一度限りです。私の人生昨日はないし、明日がある保証はありません。今日一日の命であります。
その事は誰にも共通していることと思います。そうした共通した中に生きる人間ですが、大切な一日、二度とない今日を漫然と過ごす人もいれば、目的に向かってしっかり励む人もいます。自分のことしか考えず勝手な行動を取る人もいれば、世の為人の為に苦労されている人もいます。自分の頭のハエも追えない人もいれば、世界中の人に光を与える人もいます。まさに十人十色です。
 尊い人間として生まれることができたのですから、人間らしく生きたいという願いは誰にでも本当はあると思うのです。
私たちの願い。それが強くなると"誓い"と言いますが、仏様にも菩薩にも願いがあり、仏様や菩薩の願いは本願と言ったり誓願と言います。諸仏、諸菩薩の総願とも言われるなかに四弘誓願なるものがあります。


1)すべての衆生を悟りの岸に渡そうと誓う  衆生無辺誓願度


2)すべての煩悩を断とうと誓う       煩悩無数誓願断


3)すべての教えを学び知ろうと誓う     法門無盡誓願知


4)この上ない悟りに至ろうと誓う      仏道無上誓願成


という諸仏、諸菩薩の4つの誓いは限りなく終わることなくすべての衆生に与え続けてくださっています。この誓願の中に生かされている悦びを感ずるとき、尊い人間として生まれたことに感謝し、生きる悦びを味わうことができると思うのであります。
人間どう生きるかと言うことは、私たちにとっては如来の本願に出会い、念仏申す大道を歩ませていただくことであります。合掌

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