相模原の浄土真宗のお寺『本弘寺』

住職の法話

タイトル:『お陰様がいっぱい』(2005年5月 1日)

お陰様がいっぱい
不思議がいっぱい
悦びがいっぱい 

 私たちの目と心を楽しませてくれた梅や桜の花が終わり、今はまぶしいばかりの新緑と、ツツジ等の色鮮やかな花々が私たちの心を和ませてくれています。まぶしい新緑も美しく咲いている花々も、土の中に隠れ、厳寒の中を耐え、頑張ってくれた根のお陰だったのですね。その大切な根をほじくっても、どこにあのまぶしい新緑や美しい様々な花の色をあらわす働きがあるのか不思議で不思議でなりません。
 私たちが今日、快適な文化生活が送れるのも、どれだけたくさんの方々のお陰や支えをいただいているのか計り知れないものがあるのですね。お陰や支えは人の力だけでなく、自然界の大きな恵みもあるのですね。そうしたお陰や支えをいただけることも不思議なことです。そんなことを考えていたら、悦びはどこにでもあるのだなぁ、その悦びに気付かなかっただけなのですねと知らされますと、自然とナンマンダブツ・ナンマンダブツとお念仏がこぼれるのでした。お念仏を忘れていると、
何かにつけ不平不満がいっぱい。
何かにつけ怒りの心がいっぱい。
何かにつけ愚痴の心でいっぱいになる思いであります。
合掌

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