相模原の浄土真宗のお寺『本弘寺』

住職の法話

タイトル:『梅の木の1年を通して味わったこと』(2003年3月 1日)

つぼみの時もある
花開く時もある
実のなる時もある
枯れる時も来る
それぞれに深い味わいあり

 梅の木を朝に晩に、春夏秋冬一年を通して見させていただく中に味わった言葉です。
梅の命、梅の値打ちはどこにあるのでしょうか?花でしょうか?実にあるのでしょうか?
私はそのときそのときをしっかりと生きるすべての姿に秋になって一枚一枚葉が散っていく中にも梅の命を感ずるのです。
人生も無邪気な子供の頃もある。純粋な少年の時もあった。夢や希望に燃える青年の頃、バイタリティーに富んだ成人の時もあるし、すべてを達感し寂静な心境の老人になる時もくる。内容的にも貧乏な時もあれば、物質、経済に恵まれる時もある。健康な時もあれば、病気で苦しむ時もある。悩み、苦しむ時もあれば、喜びあふれ幸せいっぱいの時もある。友に裏切られる時もあれば、守られる時もある。それが人生であろうし、そのときそのときを精一杯生かさせていただくと深い味わいを覚える。そこに自然とナンマンダブツとお念仏がこぼれ悦びが湧いてくる。

合掌

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