相模原の浄土真宗のお寺『本弘寺』

住職の法話

タイトル:『鉄は鉄でよい。分を知り、強く歩む』(2005年3月 1日)

鉄は金にはなれぬが
鉄には鉄にしかできない
働きがある

 プロゴルファーの宮里藍ちゃんが南アフリカでの第1回ワールドカップ女子ゴルフ大会で、北田選手とペアーを組み、2人の活躍で見事優勝を果たした。引き続きオーストラリアでのレディースマスターでも最終日、惜しくも逆転されて1打差で2位に終わったが、弱冠19才である。お見事としか言いようがない。
 時々ゴルフ仲間が集まると、日本女子プロゴルファーの連続賞金王に輝いている不動選手と、宮里選手とどちらが優れているかと言うことが話題になる。「不動選手は毎日8時間の練習を怠らないらしいよ!」「宮里選手は天才なのかなぁ」「藍ちゃんは明るくスター性があるけど不動選手は暗いかなぁ」話はつきない。その時私は、以前ボーイスカウトのリーダー達と「勉強嫌いのA君は100点を取ったが、懸命に努力したB君は50点しか取れなかった。どちらが人間として優れているのだろうか?」ということを話し合ったことが思い出された。その時私は、「結果よりもどう歩んだかと言うことが大事だから、B君の方を褒めたいと思う。」と答えたように思いますが、今思うには、どちらが優れているのかなどと比較するのではなく、どちらも立派ですと共に褒めたい、共に優れていると思うのです。そして他人の批評をするよりも、自分を批評することが大切だと思うのです。
 他人のことはよく解るのですが、自分を知ると言うことは大変難しいことです。私は自分を知ろうと自分を見つめるとき、いつも身近な人との比較の中で自分を見つめていると思うのです。そして誰かと比べて勝っていると思うと優越感に浸り、劣っていると思うと劣等感に陥ってしまうのです。これでは本当の自分が解らないのではないでしょうか。本当に自分を知ることが出来るとすればそれは仏法を聴聞せていただき、阿弥陀如来の本願に出会えたときだと思います。そこに「自分の力ではなかった。生かされ、許され、願われ続けている私でした。」と知らされるのでしょう。その時点に立てたとき、自分の能力がどれだけあるのか解らないが、結果はあまり気にせず、精一杯やらせていただきますと、力強く歩んでいけると思うのです。
 春の彼岸がまいります。当寺ではお彼岸のお中日(3月20日午後1時30分より)彼岸法要を厳修いたします。どうぞご参詣ください。

合掌

最近の記事

月別アーカイブ