相模原の浄土真宗のお寺『本弘寺』

住職の法話

タイトル:『花の命の 短い事は 知っているが 自分の命の 短い事は 気付かない』(2012年4月 1日)

花の命の 短い事は 知っているが
自分の命の 短い事は 気付かない


  4月8日、無憂樹(むゆうじゆ)の花が咲き匂うルンビニーの花園でお釈迦様はご誕生遊ばれました。お釈迦様はお生まれになりますと、東西南北の四方に7歩足を運ばれ、「天上天下唯我独尊」(誕生偈(たんじようげ))と唱えたと伝えられております。


 7歩足を運ばれたという事は地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天上道という迷いの六道を抜け出て、悦びの覚りの境地に入る事が人間として命を賜る事ができた意義であり、大事なことだということを表しております。
「天上天下唯我独尊」とは、この世に存在するすべてのものは仏性を備えた尊い存在です。ですから皆仏になることができるのですというお釈迦様の教えを要約されたお言葉なのでありましょう。


 お釈迦様が説かれた仏の教えは2500年の歴史を今に綿々と伝えられています。絶えることなく伝えられて今日あるという事は、私たちの遠い遠い古の先祖たちも私たちと同じように人生を苦しみ悩んだのでありましょう。
仏の教えは苦しみ悩む人生に大きな光明となって輝き、生きる力となって働いてくださっているのです。


 今年の花まつり(4月8日日曜日午後1時より)は無憂樹ではありませんが、桜の花が満開を迎えるのではないでしょうか。文字通り花まつりになると思います。皆様おそろいで誕生仏に甘茶をおかけいたしましてご誕生をお祝いしたいものです。当日は女性プロの尺八とお琴の邦楽演奏もございます。軽食も用意されておりますので、心安らかに花まつりをお楽しみくださいませ。合掌

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